Cygwin ネットリリースをインストールするには、
http://cygwin.com/ にアクセスして
"Install Cygwin Now!"
をクリックします。これによって、インターネット経由で完全な Cygwin
インストレーションのダウンロードを行う GUI インストーラ(setup.exe と呼ばれています)をダウンロード出来ます。
Cygwin をインストールするには、個々の画面に表示される指示に従って下さい。
setup.exe インストーラは初心者にも使い易くデザインされていますが、
一方で経験豊富なユーザのために柔軟性も残してあります。
ボランティアの開発者チームは絶えず setup.exe
に対する作業を続けています。新しい機能を要求する前に、
CVS README
にある「やるべきことリスト(wishlist)」をチェックして下さい。
CVS 内のバージョンでは、その機能は既に存在していることでしょう!
全てのオプションのデフォルトの値は一般的なインストール用に合うように選ばれていますので、各ページにある Next ボタンを単にクリックしていくだけで、最小の Cygwin 環境が手に入ります。
この唯一の例外は Cygwin のミラーサイトの選択であり、
http://cygwin.com/mirrors.html
にあるリストから試しに選択してみることが出来ます。
setup.exe によるインストールの各ページについての更なる説明が必要なら、
これ以降を続けて読んで下さい。
このガイドは読者が既に UNIX(或いは UNIX 系の OS) に関する基礎的な知識を持っていることを前提としています。読者が UNIX の初心者であれば、
他の情報源
にも当たったほうがよいでしょう。
Cygwin は様々なソフトウェアを管理するためにパッケージを利用しています。
デフォルトである Install from Internet
オプションが選択されると、setup.exe
はパッケージの内容を実際にインストールする前に、パッケージをローカルディレクトリに保存します。
Download from Internet は最初の部分
(パッケージをローカルへと保存する)だけを、そして
Install from Local Directory は次の部分
(パッケージの内容物のインストール)だけを行います。
The Download from Internet オプションは主として基本となる
Cygwin パッケージツリーを特定のコンピュータに作成するためのものです。
ディレクトリ構造をそのままに、完全なローカルのパッケージツリーを別のマシンへとコピーすれば、
Install from Local Directory によって他の様々なマシンへのインストールが可能となります。
例えば、C:\cache\ ディレクトリを作成し、
そこに setup.exe を置いておきます。
setup.exe によって Install from Internet か
Download from Internet を実行してから、C:\cache\
全体を各マシンにコピーし、Install from Local Directory
を選択します。
不幸にして、setup.exe はまだ無人インストールをサポートしていません。
基本的なミラー用の機能は用意されていますが、
Cygwin のインストールを幅広く管理するのであれば、
内容を最新に保つために wget
のようなミラー用のツールを利用することをお勧めします。
Cygwin メーリングリストのある有能なユーザが、この作業を実現するための簡単なデモスクリプトを作成しました。mkcygwget でメーリングリストのアーカイブを探してみて下さい。
Cygwin の Root Directory(デフォルトでは
C:\cygwin)は、Cygwin 環境内での /
となる場所です。このディレクトリの親ディレクトリには書き込み権限がなければならず、
インストールされたファイルにアクセスが可能なような ACL
が設定されていなければなりません。
レジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE、或いは
「All Users」スタートメニューに対するアクセス権限がない場合を除き、
Install For オプションの
All Users 或いは Just Me
は、常にデフォルトである All Users にしておいて下さい。
たとえ、貴方がそのマシンで Cygwin を使うと思われる唯一のユーザであったとしてもです。
Just Me を選択した場合、
crond や sshd といったプログラムにおいて問題が発生するでしょう。
必要なパーミッションを持っていないが、それでもこれらのプログラムを利用したいという場合は、Cygwin
メーリングリストのアーカイブを調べて他のユーザの経験を参考にして下さい。
DOS (これは \r\n を利用します)
を選択しなければならない重要な理由がある場合を除いて、
Default Text File Type は
Unix(これは \n を利用します)
のままにしておきます。
Local Package Directory はパッケージをインストールする前に、
setup.exe がキャッシュとしてパッケージを格納しておくディレクトリです。
キャッシュと Cygwin のルートディレクトリとが同じフォルダであってはいけません。
キャッシュの中では、Cygwin のミラーサイトごとに個別のディレクトリが作成されます。
これらのディレクトリは setup.exe
ミラーサイト群や個別のパッケージを扱うために利用されます。
Cygwin のインストールが完了するとキャッシュはもはや不要なものとなりますが、バックアップとして、又は他のシステムへと
Cygwin をインストールするために、或いはパッケージを再インストールする場合に備えて残したままにしておくことも出来ます。
ダウンロード方法の Direct Connection
はパッケージを直接ダウンロードし、IE5
はパフォーマンスを向上させるために Internet Explorer のキャッシュを利用します。
貴方の組織がプロクシサーバか自動構成スクリプトを利用しているのであれば、選択肢
IE5 はそれらの設定も利用します。
もしプロクシサーバが利用出来るのであれば、Use Proxy
セクションでプロクシサーバを手動で設定することも出来ます。不幸なことに現在の setup.exe
では、プロクシサーバのパスワード認証はサポートされていません。
貴方にはどこから Cygwin をダウンロードするかについてを知る方法はないため、最低でも一つのミラーサイトを選択する必要があります。
Cygwin のミラーサイトは地理的にも世界中の様々な場所に分散されています。
http://cygwin.com/mirrors.html
にあるリストを参照し、近い場所を選択して下さい。
Ctrl キーを押しながら一つ一つクリックしていけば、複数のミラーサイトを選択することが出来ます。
ミラーサイトの一覧に上がっていない URL を利用する場合(例えば、貴方の組織が内部的に Cygwin をミラーしている場合など)、その URL を追加することも出来ます。
選択されたミラーサイト毎に、setup.exe
は setup.bz2 という小さなテキストファイルをダウンロードします。
このファイルには各ミラーサイトから取得可能なパッケージのリストに加えて、
setup.exe が解釈して選択ウィンドウに表示するために利用する、
パッケージ単位の基本的な情報が含まれています。このファイルの形式に関する詳細については、
setup.exe のホームページ を参照して下さい。
選択ウィンドウは setup.exe の中でも最も込み入った部分です。
パッケージ群はカテゴリでグループ化されており、更に一つのパッケージは複数のカテゴリ
(ボランティアのパッケージ開発者によって割り当てられています)に所属していることがあります。
個々のパッケージは、階層化された選択ウィンドウ内にあるこれらのカテゴリ内に置かれています。
デフォルトでは setup.exe は Base
カテゴリ内のパッケージ、及びそれらのパッケージが依存しているパッケージのみをインストールするので、結果として最小の
Cygwin インストレーションが出来上がります。しかし、これには gcc(Devel
カテゴリの中にあります)のように、一般的に使われる数多くのツールは含まれていません。
setup.exe は自動的に依存関係にあるパッケージを選択しますので、要求されるパッケージを選択対象から外さないように注意して下さい。
特に、Base カテゴリに含まれているものは全て必要です。
setup.exe の表示方法は変更することが可能です。
インストールしたいパッケージの名前は知っているが、
そのパッケージがどのカテゴリに所属しているか分からない場合などに役立つでしょう。
View ボタンをクリックすると、Category(デフォルト)、
Full(全てのパッケージ)、そして
Partial(アップグレード対象のパッケージのみ)が切り替えられます。
もし UNIX に慣れ親しんでいるのであれば、おそらくはお気に入りのツールを探すために
少なくとも Full の表示を一目見たくなることでしょう。
既に一度でも Cygwin をインストールしたことがあれば、
setup.exe の選択ウィンドウを現在の
Cygwin 環境の管理にも利用することが出来ます。
インストールされたパッケージの情報は Cygwin 環境中の
/etc/setup/ に保持されています。
setup.exe がこのディレクトリを探し出すことが出来なければ、
setup.exe は Cygwin 環境がインストールされていないものとして動作します。
インストールされているパッケージよりも新しいバージョンのパッケージが利用可能である場合、
setup.exe は自動的にパッケージをアップグレード対象とします。
既存のパッケージのアンインストール、再インストール、或いはソースの取得を行うには、
Keep をクリックして Uninstall、Reinstall
或いは Source へとトグルさせます。
また、アップグレード後の再起動を避けるためには、setup.exe
を利用してアップグレードパッケージをインストールする前に、全ての Cygwin
アプリケーションのウィンドウを閉じ、全ての Cygwin プロセスを終了させておきます。
setup.exe 選択ウィンドウの最後の機能は、Previous 及び
Experimental パッケージに対するものです。
デフォルトでは選択ウィンドウには各パッケージの現在のバージョンのみが表示されますが、
ミラーサイトは以前のバージョンを少なくとも一つは保持していますし、時としてテストバージョン或いはベータバージョンのパッケージが利用可能となっていることもあります。
これらのパッケージを参照するには、Prev 又は
Exp ラジオボタンをクリックして下さい。
しかしながら注意して下さい。次回 setup.exe
を実行した際、setup.exe は古いバージョン、或いは実験(experimental)バージョンを現在の安定版で置き換えようとするでしょう。
まず、setup.exe は全ての選択されたパッケージを簡単に選択可能なローカルディレクトリへとダウンロードします。
インストールの前に、setup.exe は各パッケージのチェックサムを調べます。
ローカルディレクトリが(ネットワークドライブのような)遅いメディアである場合、
この作業には長い時間が掛かることでしょう。ダウンロードとインストールの間、
setup.exe は現在の作業とトータルでのディスク残量に関する進捗バーを表示します。
デスクトップ及びスタートメニューに、bash
シェルを起動させるショートカットをインストールするかどうかを選択します。
別のシェルか、ネイティブ Windows 版の rxvt
を利用するほうがよければ、これらのショートカットを自分自身で作成するショートカットのガイドとして利用できるでしょう。
最後に、setup.exe はインストールされたパッケージの設定を正しく完了させるべく、
幾つかの post-install スクリプトを実行します。各スクリプトは個別に実行されるため、
様々なウィンドウがポップアップします。何が行われているのかについて興味があるのであれば、
http://cygwin.com/setup.html
にある Cygwin Package Contributor's Guide を参照して下さい。
最後の post-install スクリプトの処理が完了すると、setup.exe
は完了を告げるダイアログを表示します。
OpenSSH サーバのような幾つかのパッケージでは、手動でのサイト特有の設定が必要となります。
関連するドキュメントは /usr/doc/Cygwin/ 或いは
/usr/share/doc/Cygwin/ ディレクトリの中に格納されているでしょう。