第1章 Cygwin の概要

Cygwin とは Windows 上における Linux 的な環境です。 Cygwin は基本的な POSIX (Portable Operating System Interface) システムコールを提供するエミュレーション層である DLL(cygwin1.dll)と、 Linux 的なルック & フィールを提供する様々なツールの集合から構成されています。 Cygwin DLL は Windows 95 以降の x86 版 Windows 上で動作します。

Cygwin をインストールすれば、ユーザは数多くの標準的な UNIX ユーティリティを利用することが出来ます。これらのツールは bash のような Cygwin が提供するシェル上で利用することも、 Windows のコマンドプロンプト上で利用することも出来ます。 加えて、プログラマは 標準的な Microsoft の Win32 API 及び Cygwin API を利用して、Win32 のコンソールアプリケーション又は GUI アプリケーションを作成することが出来ます。結果として、数多くの重要な UNIX プログラムを大規模なソースコードの修正なしに容易に移植することが出来ます。 (Cygwin の配布物中に含まれる開発ツールに入っているパッケージを含んだ)殆どの GNU ソフトウエアの configure とビルドもこの対象となります。